有酸素運動を行うことで、逆に太ってしまうからやらない方がいいということを言われている方がいましたので、「おいおい、この人は何言ってんだ」と私は呆れてしまいました。
しかし、真実を追求していけば、確かに有酸素運動を行うことで太りやすい体質になってしまうのは事実です。
ですが、だから有酸素運動をしないという答えは、ダイエットを目指す方にとって有害な知識でしかありません。
今回は、なぜ有酸素運動を行うことで太りやすくなるのか?
有酸素運動の有用性について解説していきたいと思います。
目次
有酸素運動を行うことで太りやすい体質になる?

有酸素運動を続けることにより、人間の体は省エネルギーで生きていけるような体質に変化していきます。
車でいうと、最近の低燃費の車のように少しのガソリンで長距離を走ることができるようなものです。
つまり、少しの摂取エネルギーで長い時間動ける体質になるわけですから、ダイエットの観点からすると、食べたものを消費しにくい体質に変わるということなので、非効率的になってしまします。
有酸素運動だけでは魅力的な体形になれない
有酸素運動だけを行った場合には、脂肪と一緒に筋肉量も減少してしまいます。
筋肉量が減少することで基礎代謝が落ち、脂肪が付きやすい体質になるわけです。
体重は一時的には減少するため、ダイエットが上手くいっているように錯覚してしまいますが、基礎代謝が低下してしまっているため、リバウンドしやすくなり、
更には、有酸素運動だけで痩せた場合には、筋肉量も落ちているため、ガリガリのおばあちゃんのような体型になってしまうわけです。
ダイエットする目的な何?

まずは、根本的にダイエットを行う目的が何なのかを考える必要があります。
あなたのダイエットをする目的は体重を落とすことだけですか?
多くの場合は、体重だけを落とすだけでなく、見た目にも魅力的になるということが本当の目的かと思います。
体重はその過程でのバロメーターではないでしょうか?
理想とする体型を手に入れるためには脂肪を落とさなければいけない、脂肪を落とせば体重が減る、だから体重を落とすことができるわけで、体重そのものが重要なわけではないはずです。
実際に私も、脂肪が落ちて筋肉が付いたことで、今では太っていた頃と大して体重は変わらなくなりました。
しかし、全身の脂肪が減ることで見た目は理想の体型を手に入れることができています。
理想の体型を手に入れるためには?
では、どのようにしたら健康的に理想の体型を手に入れることができるのでしょうか。
それは、必要な場所に必要な筋肉を付けてあげるために筋トレを行うことです。
自分の体型にとってどこの筋肉をどうやって鍛えるべきかを計画的に鍛えていくことが理想的です。
筋肉が付けば付くほど基礎代謝が上がり消費カロリーが増えていきます。
食べる量が同じでも太りにくい理想的な体質になります。

そして、正しく筋トレを行うことで、筋肉疲労を回復させる際に、たくさんのエネルギーを消費するため、消費カロリーを増やすことができます。
この回復させる期間のことを超回復といいます。

有酸素運動は必要なのか?

では、有酸素運動を行うことはやめて、筋トレだけをしておいた方がいいのかということになります。
これでは、この疑問の解決になっていませんよね。
確かに有酸素運動を行うことで太りやすい体質になってしまうわけですが、そこだけに着目するのは間違いです。
正しく有酸素運動を取り入れることは、ダイエットにとって効果的です。
一番の理想は「筋トレ×有酸素運動」です。
では、なぜ太りやすい体質になると言われる有酸素運動を行った方がいいのかというと、
目指している方向性の問題です。
筋トレを行い必要な筋力をつけた後に、有酸素運動を行うことで最も効率的に体脂肪率を下げることができます。
筋トレだけを行った場合は運動時間が短くなってしまう為、全体的な消費エネルギーは低くなってしまいます。
そこで、有酸素運動を行うことで消費エネルギー量を底上げすることができるため、筋トレと有酸素運動を組み合わせて行うことが理想的だと言えます。
脂肪燃焼効果は1日の総運動時間

以前は、ダイエットのための有酸素運動は20分以上行うことで脂肪が燃焼されていくと言われていました。
しかし、最近の研究では連続した運動ではなく、1日の総運動時間により燃焼効果が得られることがわかってきています。
例えば、30分×1回・15分×2回・10分×3回などで1日に運動を行った場合、同じ運動種目であれば、これらの効果は同じだということです。
ですので、無理をせず運動を行って長期的に継続できる方法を選ぶことです。
有酸素運動で太ると言われている真意
有酸素運動で太りやすい体質になる原因はわかりました。
では、有酸素運動を取り入れても太りやすい体質にならないためにはどうすればいいのか?
有酸素運動を行う場合には、長時間の運動を継続して行う必要があります。
しかし、ここで間違えてはいけないのは90分以上有酸素運動を行わないことというのが重要になってきます。
有酸素運動を行うことで脂肪が燃焼されていくわけですが、ここで同時にタンパク質も分解されていきます。
これが90分以上行ってしまうと、タンパク質だけが分解され失われてしまします。
筋肉を構成しているタンパク質が無くなってしまうと、筋肉量も減少してしまいます。
そして、基礎代謝が下がってしまい太りやすい体質になってしまうというわけです。
90分以上継続して運動を行うことで、筋肉量が減少するということが太りやすい体質になってしまうということが分かってしまえば、どうすればいいかはわかりますよね?
90分以下で筋トレ×有酸素運動を行うことで、最も効率よく脂肪を燃焼することができるということです。
まとめ
確かに有酸素運動を行うことで太りやすい体質になることは確かですが、正しい知識でダイエットに取り組むことで、効果的に理想とする体型に近づけます。
ただ、無理はしないようにして下さい。
筋トレ×有酸素運動で、最も効率的に痩せる体質に変わることができますが、一番重要なことは、何よりも継続することです。
両方行うことが難しいようであれば筋トレだけでも構わないと思います。
無理なく有酸素運動を取り入れていきましょう。
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