気が付いたら食べる量が増えている訳ではないのに、なぜかポッチャリしてきていると悩まれている方も多いのではないでしょうか。
それはもしかすると、脂肪が付いて太ってしまったのではなく、むくみが出てきているのかもしれません。
むくみ(浮腫)は一見すると水が溜まったようにプヨプヨしているため、水の飲みすぎではないかと思う方もいますが、むくみとは水分の飲みすぎだけが原因ではありません。
水分や老廃物がうまく代謝することができず、体に溜まってむくんでしまうために起こります。
では、むくみを解消するためには、どうすればいいのか。
原因を知り、適切な対応策を行っていきましょう。
目次
むくみを解消するには原因を知ること
むくみの原因としては、様々な生活習慣から引き起ります。
ですが、その原因に見当がつけば、その生活習慣を改善することで、むくみを解消することができるのかもしれません。
同じ姿勢を続くことによる血行不良
ずっと立ったまま仕事をしていたり、座りっぱなしのデスクワークの方などは、長時間同じ姿勢を続けることによりむくみが起こりやすくなります。
特に足は第二の心臓とも呼ばれており、足の筋肉の収縮の数が少ないと血流が滞りむくみの原因になります。
足は心臓から一番遠くにあり、足に送られた血液はふくらはぎの筋肉がポンプのような働きをしています。
そして、重力に逆らって血液を心臓まで送り出そうとします。
しかし、ふくらはぎの筋肉が弱ってしまっていると、ポンプ作用が十分に発揮できなくなり、下半身を巡る血液やリンパが足に滞ってしまうことになります。
下半身に血液中の水分や老廃物などが停滞してむくみとなるわけです。
また、女性の場合には、ヒールの高い靴を履いていると、歩いている時も足首の動きが制限されてしまっているため、むくみが現れやすくなります。
アルコールの飲み過ぎ
毎日の晩酌が日課になっていたり、睡眠不足からもむくみになりやすくなります。
アルコールを摂取すると、血管が膨張して動脈の血管の壁が水分が通りやすい状態となります。
さらに、血中のアルコール濃度を薄めようと、血管も水分を吸収しようとするので、むくみを引き起こしてしまうことになります。
お酒を飲んだ次の日に、顔や足がパンパンになっているのはそのためです。
また、晩酌をする際につまみを一緒に食べたりすると、つまみに含まれる塩分により水分量が増した後、睡眠することにより長時間動かない状態が続くことも合わさって、水分が皮下にしみ出てきやすくなってしまいます。
飲み会などが多い場合には、思っている以上に塩分を摂りすぎているのかもしれません。
塩分を摂りすぎてしまうと、浸透圧の関係で、摂取しすぎた塩分を薄めるために大量に水を必要とします。
体が塩分濃度を一定に保とうとして、体内にどんどん水分を溜め込もうと働くため、足首のむくみに繋がってしまいます。
運動不足により筋肉量が少ない
血液は足の筋肉の収縮により流れを手助けしていますが、足の筋肉量が少ないと血液を押し出す力がよわくなってしまいます。
そのため、老廃物や余分な水分が足首に滞ることになり、むくみとして足首周辺に現れます。
特に女性は男性に比べ、筋肉量が少ないため、むくみやすい傾向にあります。
水分不足
水を飲み過ぎると水太りしてしますからと、水分を取り過ぎないようにしている人は、逆に水分不足からむくみを引き起こしている場合があります。
人の体は体重の60%程は水分でできていると言われています。
通常は体に溜まった余分や水分や老廃物を、尿や汗と一緒に排出されますが、水分が不足してしまうと、水分の排出を減らして必要な水分を体内に残そうとしてしまうため、老廃物の含んだ水分までもが体内に留まることになり、むくみとして現れてきます。
むくみを予防・改善する方法
何が原因かを明確にしたら、対策を立てていきましょう。
運動量を増やし、筋肉量を増加させる
むくみを取って細くするためには、まずは足首を回したり、かかとを上げる・つま先を上げるなどの運動を行い、意識してふくらはぎの筋肉を動かすようにして下さい。
また、つま先立ちの動作も効果的ですので、家事の合間や時間を見つけて、簡単でいいので動かすようにしましょう。
しっかりとむくみを取るためには、運動も効果的です。
筋力が低下していては、血流を流す力は弱いままですので、まずは歩いたり、ジョギングしたりの有酸素運動を取り入れてみるといいでしょう。

お風呂にゆっくりと浸かる
時間がなくてシャワー浴だけになっている人も多くいますが、ゆっくりと湯船に浸かることでも血流が改善されます。
さらに湯船に浸かりながらマッサージを行えば効果はテキメンですね。
その際には、入浴中には思っている以上に汗をかきますので、水分不足にならないように、入浴後の水分補給も忘れずに行いましょう。
ただ、水分補給でコーヒーなどのカフェインの入ったものは利尿作用があるため避けておいた方がいいでしょう。
我が家でもそうですが、子育て中だとゆっくり浴槽に浸かりたくても浸かれない!
という方もおられると思いますが、そんな時は少し厚着をして体を温める様にするだけでも変わってきます。
食事のバランスに気を配る
食事が偏ってしまうことでも、むくみに影響してしまいます。
タンパク質
血液中のたんぱく質の主成分であるアルブミンは血管内に水分を保持する働きがあります。
血液中のアルブミンが不足してしまうと、血管内の水分量の調整ができなくなり、水が溜まってしまいます。
ダイエットのために、おかずの量を減らしすぎたり、抜いたりしてしまうとタンパク質が不足してしまい、逆にむくみになってしまいます。
血液中の水分バランスを保つためにもタンパク質をしっかりと摂取しましょう。
ナトリウムとカリウム
体内ではナトリウムとカリウムによって水分のバランスが調整されています。
塩分の多い食事をしてしまった時や、夜遅くに食事を摂ってしまった場合にはカリウムを取ることで改善されます。
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ビタミンB群
ビタミンB群には、糖質や脂質、アルコール、水分の代謝を手助けする作用があるため積極的に取り入れてもらいたいです。
生理などで女性ホルモンのバランスが崩れ、むくみが出てしまう場合には、女性ホルモンの作用をサポートするためにもビタミンB6の摂取を心掛けるといいでしょう。
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